一問一答 民法(債権関係)改正 (一問一答シリーズ)

  • 商事法務 (2018年3月12日発売)
4.50
  • (2)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 165
感想 : 4
4

Q&Aの形式を取りつつ、旧法の内容とその問題点・批評、旧法下の判例や一般的な解釈を紐解いた上で、その帰結として新法の原則と例外と解釈の余地・残る課題などを解説する。各条の改正の意義を腹落ちさせるには十分な情報量だと思う。本の全体構成は上記の流れで首尾一貫しており、多少分かりやすさを意識した面も感じる。他の改正民法の学術書に比べれば、実務で携わる論点は上手く理解が進んだ。

とはいえ、個人的には難解であることに変わり無く、シンプルな具体例や実際のケースを紹介しているわけではないので、すぐにピンとこない論点については理解に時間を要した。初学者向けの書籍で改正箇所の結論を簡単に抑えた上で、その意義や背景を覗く際に、本書に立ち戻るといいかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: グローバル法務
感想投稿日 : 2019年11月8日
読了日 : 2019年11月7日
本棚登録日 : 2019年11月7日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする