45歳にしてリタイア生活を始めた主人公のキョウコはボロアパートで月10万の生活を始めます。トイレ共同シャワーのみの、吹けば壊れるボロアパートですが、昭和レトロでなんとなく素敵な感じです。全てが嫌になり何もしない生活を選んだはずですが、そこでも迷ったり焦ったり。キョウコの気持ちが共感できて、群さんはそんななんの特技もない普通の人を描くことに長けているなと思いました。物はなくとも小さな幸せを見つけて生きることが、逆に豊かなのではないかと気付かせてくれる小説です。
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- 感想投稿日 : 2023年3月23日
- 読了日 : 2023年3月22日
- 本棚登録日 : 2023年3月22日
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