島抜け (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2002年9月30日発売)
3.63
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本棚登録 : 229
感想 : 21
3

★3.5

短編集
『島抜け』
 天保改革の波に巻き込まれ、詠んだ講釈のために
 島流しにされた講釈士・瑞龍。
『欠けた腕』
 救いようのない飢饉に見舞われた甲斐国。
 飢えと悲しみから逃れようとする夫婦の物語。
『梅の刺青』
 幕末から明治にかけ医学進歩のため『腑分け』に
 邁進する医師たちの物語。

相変わらず、吉村昭氏の作品は壮絶で過酷だ。
そしていつも、こうした史実に基づく物語の続きが嘆かれがちな今のこの世の中であり、それでもありがたいと思う事が出来る作品。
氏の作品に出会えた事にもいつも幸せだと思わせられる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2021年11月24日
読了日 : 2021年11月23日
本棚登録日 : 2021年11月14日

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