きょうのごはん

著者 :
  • 偕成社 (2012年9月13日発売)
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本棚登録 : 1072
感想 : 105
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クレヨンとパステルだけで描かれているとは、とても信じられないリアルな絵。
それも、本当に美味しそうに描いてある。
お隣からお隣へと、ご飯のリレーをしていく。
案内人は、はちみつ色の猫。

ただそれだけかと思いきや、なかなか奥が深い。
それぞれの家の食卓風景が、なんだかとても懐かしいのだ。
話す声さえ聞こえてきそうなほどの温かさ。
ここがスタートだよ、みんな一緒に生きていくんだよ。
だから一日の始まりは家族で食卓を囲むんだよと教わった、あの風景。
ともに食べることの喜びが、なんでもないように描かれている。
珍しい料理、高級な料理が並ぶわけではないのに、何だかほんわかしてくるのだ。

お隣の家に行くと決まって「きょうの ごはんは なーに?」と聞いてくる。
そこで挿絵をあらためてよく見て、○○だ!と当てていく楽しさ。
秋刀魚→カレーライス→オムライス→コロッケ(これが特においしそう!)
みんなでお寿司を囲んでいるのは、敬老の日のお祝いかな。
ああ、あと何回、家族で食卓を囲めることだろう。

季節のものをいただく喜び、みんなで手作りのものをいただく喜び。
それに感謝することを、さてどこに置き忘れて来たのか。
表紙の秋刀魚の絵からして、まさに今の季節に読みたい。
約5分。年少さんからOKかも。絵も遠目がきくし、おすすめ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本・秋
感想投稿日 : 2015年9月6日
読了日 : -
本棚登録日 : 2015年9月5日

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コメント 1件

だいさんのコメント
2015/09/09

>ともに食べることの喜び

いつもと変わらない日常が、本当は幸せなのかも知れませんね。

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