表紙の猫の顔がすごいでしょう?
これが見開きで現れるところがあるので、ぜひぜひ大迫力で読んでみてください。
そうすると、その次のページがよけいにひきたつってわけです。
小学校の国語の教科書に掲載されている作品。
猫は怖いものだから、見かけたらすぐ逃げなさいと、ネズミの先生が教えてくれたのに、言うことを聞かなかった子たちが結果的に猫と仲良くなると言うのは教育的にどうかと、物議をかもし出したことがあるらしい。。
頭の良いひとたちって、やたらと深読みするものなんだなぁ。
では、言うことを聞かなかったから猫に食べられちゃったという結論だったら、それはそれで「残酷だ」とか言い出すのだろうね。
猫が「ごめんなさい」と謝って、それで仲良しになったという結末なら気に入ってもらえそう。
うわわ、そんな欺瞞は子どもが最も嫌うところ。
どうか皆さんも、私と同じように笑って楽しんでくれますように。
宮西達也さんのお話って、「ついこうなってしまった」という流れが多い。
この作品の猫もご他聞にもれず、子ネズミたちの素直さと無邪気さに「してやられて」、「つい良い猫になってしまった」のだ。
その流れがまことに面白可笑しく、デフォルメの効いた挿絵もおおいに笑いを誘う。
桃が出回る季節に読みたい、ほのぼのと明るい良い作品です。
約6分半。読んであげれば3歳くらいから喜んでくれそう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
猫もの
- 感想投稿日 : 2013年4月28日
- 読了日 : 2013年4月28日
- 本棚登録日 : 2013年4月28日
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コメント 2件
まろんさんのコメント
2013/04/28
nejidonさんのコメント
2013/04/29