勝海舟の江戸開城の周辺の出来ごとが書かれています。
抗しがたい時の勢い、時の流れの中で、100年先を見つめ、「日本国」という幕府を脱した考えのもと行動する勝海舟。その報いが敵からも、味方からも命を狙われるという。
こころに残った場面
「気はながく、心はひろく、色うすく、勤めは堅く、身をばもつべし」
徳川の人間は、江戸開城後、徳川復興のために活動することが徳川のためにならないことも、わかっていながらどうすることもできず、そうせざるを得ない。勝はその時の濁流を泳ぎ、悠々と見下ろしている。その透徹した視点、いかにして身につけたのか?
いろいろと考えさせられました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2013年6月24日
- 読了日 : 2010年10月14日
- 本棚登録日 : 2013年6月24日
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