原作者のmarginal先生は、「迷走王ボーダー」等で有名な狩撫麻礼先生の別ペンネーム。
体外離脱を主軸とした、人間の魂と、精神の軍事利用みたいな…そんな感じの内容で、宇宙のシステム、一種の宗教論のような域まで裾野を広げている。
よく「大風呂敷を広げて回収できてない」とかいう感想を見るんだけど、私はこの巻数でこれだけ広大なテーマをやりながら、大切な部分はきちんと押さえられているから十分だと思うんだよね。
テーマは宇宙システムの謎解きでも、アメリカ軍部の行く末でもなくて、あくまで主人公や周囲の愛する人々が、どう心に折り合いをつけて、地上に戻ってくる(=地に足をつけて生きる)か。
それがきちんと完結されていて、とても良い作品だったと思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
漫画-男性四六判
- 感想投稿日 : 2010年6月18日
- 読了日 : 2010年6月18日
- 本棚登録日 : 2010年6月18日
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