向田理髪店

著者 :
  • 光文社 (2016年4月19日発売)
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本棚登録 : 1533
感想 : 272
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田舎のことをよーく知っている著者ならではの佳作。ああそう、田舎ってそうだよねえと、うなずきながら読んだ。町おこしとか村おこしって言葉を聞くたびにモヤモヤとしていた気持ちが、お話になって形をとっている。

「家」シリーズと同様に、問題は何も解決しないし、先のことは不透明で、希望に満ちているとはとても言えない。それでもまあ、いいこともないわけじゃないでしょ、という気分にさせてくれる。

ラストはちょっと前向きな感じで、こういう考え方もありかなあとは思う。みんながお互いのことを知ってるから気がラク、と私自身は思わないけれど。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の小説
感想投稿日 : 2016年6月15日
読了日 : 2016年6月15日
本棚登録日 : 2016年6月15日

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