“私はこの世で智恵子にめぐりあつたため、彼女の純愛によつて清浄にされ、以前の廃頽生活から救ひ出される事が出来た経歴を持つて居り、私の精神は一にかかつて彼女の存在そのものの上にあつた”
詩人高村光太郎は本書の中でこのように綴った。
明治の末年、グロキシニアの鉢植をもってアトリエを訪れた智恵子との恋愛時代から、結婚生活、夫人の発病、そして昭和十三年十月の永別までを通した高村光太郎の詩集である。その一つ一つは力強く描かれ、希望を感じさせてくれるものばかりである。コロナ禍の中気分が落ち込みがちの毎日で高村光太郎の力強さに触れてみてはいかがだろうか。
中央館 : 自動化書庫, 911.56//Ta45
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- 感想投稿日 : 2021年10月14日
- 本棚登録日 : 2021年10月14日
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