茶の世界史: 緑茶の文化と紅茶の社会 (中公新書 596)

著者 :
  • 中央公論新社 (1980年12月18日発売)
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今日のヨーロッパ、特にイギリスの発達した紅茶文化は、エレガントな雰囲気で私たちを魅了しています。しかし、その発端は近代において、ヨーロッパの人びとが日本をはじめとした東洋の茶の湯文化への憧れを抱いたことでした。
資本主義による世界市場が作り出された近代において、お茶の文化がどのようにヨーロッパに持ち込まれ,紅茶文化として醸成されたかを、当時の宣伝ポスターや統計といった資料から紐解いた名著です。
教育学部の学部生の時、中学校社会の歴史の指導案を作るために読んだ本です。近代におけるヨーロッパのアジア進出に関する出来事がよく登場するので、テーマ性のある指導案を作るときにもとても参考になりました.
改訂版もありますので、そちらもどうぞ!

【中央2F:文庫・新書コーナー 081//C64//596】
【OPAC:https://opac.lib.niigata-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BN00343578
(改訂版)【OPAC:https://opac.lib.niigata-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB24917021

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史学
感想投稿日 : 2021年5月31日
読了日 : -
本棚登録日 : 2021年5月31日

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