古田足日さんが亡くなられたと知り、その著作を久しぶりに読みたくなった。未読だった「宿題ひきうけ株式会社」を図書館で借りて読む。(新版ではなく古田足日全集収録のものを読んだ)
やはり古田足日の文体は読みやすい。そして、内容が、子ども向けなのに子ども向けの枠を超えている。60年代前半の子どもたちの世界が今とかなり異なることにも衝撃を受けた。子どもにかかわる大人にも読んでもらいたい。特に、作品発表後約50年を経過した今だからこそ刺激を受ける部分がかなりある。
子どもが会社を作る、というただそれだけでは終わらない。それを序章として、通知表における相対評価や労働組合の運動までからんでくる展開にはまいった。衝撃作である。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
児童書
- 感想投稿日 : 2014年6月21日
- 読了日 : 2014年6月21日
- 本棚登録日 : 2014年6月21日
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