虹の家のアリス (文春文庫 か 33-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (2005年12月6日発売)
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本棚登録 : 748
感想 : 69
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丁度1年前に読んだ「螺旋階段のアリス」の続編。

相変わらず手掛ける事件は珍妙なものばかりで、仁木のハードボイルドな探偵への拘りもやや薄れた模様。安梨紗のほうは変わらずほんわかだけど、彼女の洞察力や気配りは良さを増したよう。

最初の3つの話は状況証拠に辿り着いたところで丸く収まる可愛らしいところから始まって、4話目からは、意外などんでん返しもあるけれど、寧ろ市村家や仁木家の色んな事情が描かれて終わる展開。
何となく謎解きはどうでも良いような感じだが、それでも『読みやすくって面白くて楽しい』(解説の駄文)ってところは確かにあり。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2022年読んだ本
感想投稿日 : 2022年1月15日
読了日 : 2022年1月13日
本棚登録日 : 2022年1月15日

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