シャーロック・ホームズの愛弟子 5 公爵家の相続人― (集英社文庫)

  • 集英社 (2006年9月20日発売)
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感想 : 4
5

たっぷり楽しめた感じ。もしかしたら、これ、今、いちばん好きなシリーズ・ミステリかもしれない、と思った。シリーズのなかでもこの作品はとくにおもしろかった気がする。あのシャーロック・ホームズの引退後に弟子入りして、いまや公私ともにパートナーとなっているメアリが主人公。わたしはシャーロキアンどころか、ホームズってほとんど読んだことがないくらいなんだけど、関係なく楽しめてます。(ホームズはあんまり活躍しません)。とにかく、風景描写とか、当時の(ホームズの時代ね)風俗とか、ミステリとは関係ないところがすごく楽しめる。今回も、イギリスの公爵の豪華なカントリーハウスとか、狩りのゲームとか、仮装パーティとか、アメリカへの船旅とか、汽車の旅とか。紅茶を飲んでビスケットを食べたくなるし。淡々としていて、ものたりないって言われそうだけど、わたしはいつまでも読んでいられる、読んでいたい気がして大好き。今回はとくに、テーマに戦争があって、親子の愛情とか、いろいろ、胸にしみじみしました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2006年10月16日
読了日 : -
本棚登録日 : 2006年10月16日

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