刑務所の受刑者たちの演技ワークショップだったのが外部の劇場で上演することになり、っていう話で、演目は「ゴドーを待ちながら」。「ゴドー待ち」、有名な不条理劇で、「ゴドー」って人が来る、ってことなんだけど、ゴドーとはだれなのかなんなのか、いつ来るのか来ないのか、なんで待っているのか、まったくわからず、結末もない、っていう劇で。いろんな解釈でいろんな演出ができるからおもしろいのかもしれないけど、わたしは昔からすごく苦手で、それがちょっと心配だったけど、映画は、長々舞台を見せられることもなくて、テンポよくてすごくおもしろかった。まったく演技経験もない受刑者への、発声練習とか、早口言葉とか、そういう基本の演技指導も興味深かったし、だんだん受刑者同士が結束していくようなところとか、舞台での成功とか、途中けっこう感動的だった。このまま感動的に終わるのかなと思っていたところで、予想外のラストには驚いたけど、逆に、予想できるようなありがちな感動モノに終わらないところがよかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2024年2月25日
- 読了日 : 2024年2月25日
- 本棚登録日 : 2024年2月25日
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