サイコパス (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋 (2016年11月18日発売)
3.40
  • (88)
  • (280)
  • (344)
  • (94)
  • (17)
本棚登録 : 3315
感想 : 354
3

メディアでおなじみの面白い教授先生という印象だったので、実際読んでみたら思いのほか真面目な内容だった。それでも私たちにもわかりやすいように説いてくれてる……かな(?)。
私たちが一般的に聞く「サイコパス」=「凶悪犯罪者」というのは彼らの一部分であって、それが上手い方向に進めば大企業のCEOなどの人物にもいると聞いて少なからず驚いた。脳科学の分野から分析しているので、脳の機能の部分で特徴があることをはっきり言っている。
ただ、過去の犯罪者などの例を挙げてるのはごくわずかで、どちらかと言うと人間の長い歴史の中で必ず一定数彼らのような者が存在することの意味なども論じていて、否定するだけの内容ではなかった。最終章では「サイコパスかもしれないあなたへ」とあって、精神医学会が作成した診断基準なんかも載っている。サイコパスに多い職業、少ない職業のトップ10まで載ってたのには笑ってしまったけども。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2023年12月23日
読了日 : 2023年12月23日
本棚登録日 : 2023年12月23日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする