-
宗教と魔術の衰退
- キース・ヴィヴィアントマス
- 法政大学出版局 / 1993年7月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
魔女裁判について論文を書くならば、この本は読むべき。
魔女として訴えられた人間は、かならずしも完全なる被害者ではないという可能性を考えさせる。
2010年1月27日
-
本の歴史 (知の再発見双書 80)
- ブリュノ・ブラセル
- 創元社 / 1998年12月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
推定でも発行部数を書いてあるのがいい。
出版した部数ってだけで、内容をまとめてメモをした人もいるだろう。
それに当時は口伝え中心。情報の伝達効率は格段に上昇したのではないのかな。
2009年11月19日
-
魔女狩り (ヨーロッパ史入門)
- ジェフリ・スカール
- 岩波書店 / 2004年10月20日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
入門書。
日本人著者以外の、ヨーロッパの人間が書いた魔女裁判概略が読みたかったので、ちょうどよかった。
地域研究が思ったより充実している。130ページもないので、「思ったより」である。
参考文献も和訳してあるのはとてもありがたい。日本語文献案内のページもある点でも、立派な「魔女狩り」入門書。
色んな視点から見てるので、魔女についてもっと知りたいという人にもおすすめ。文章もわかりにくくない。
本が軽いのって素敵。持ち運びも楽、読むとき肩がこらない。
2009年11月18日
-
女を描く: ヨーロッパ中世末期からルネサンスの美術に見る女のイメージ
- クリスタ・グレシンジャー
- 三元社 / 2004年12月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
訳者の元木氏も言っているが、この本は「良い」。
しかし私は女性関係の本を読むのはこれが初めてで、どう偏っているかがまだ判断できない。これ以上読んでいる時間がない・・・。
ヨーロッパ(キリスト教社会)の中での「良い女」とは、男(宗教的)の助成者ということが前提にあるらしい。具体的には聖母(よき母親)、修道女、賢い主婦。
悪い女とは、男社会であるキリスト教社会を害する存在。
娼婦は男を誘惑し堕落させる。男が恐怖する存在も、悪とされた。その恐怖する存在とは、魔女である。
女は月のようにころころを変化していく。この本じゃないが(それはちょっとオカルトちっくな本だった・・・)「女が10人集まれば悪魔さえもかなわない」と、いう言葉もある。
男による女への恐怖感は、今でも男達によって好んで語られる。悪妻の話なんて未婚のくせして共感している人間もいるくらいだ。
母親は父親以上に愛をそそがれる。男のファザコン話ってめったにないけど、マザコン話はダメ男の典型みたいによく語られることから、私はそうだと思っている。
話はそれましたが、これはたぶん「良い本」です。キリスト教社会の女性について興味がある人におすすめできるかもしれません。
-
拷問と処刑の西洋史 (新潮選書)
- 浜本隆志
- 新潮社 / 2007年12月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
当時の火刑観について調べるために図書館で借りたが、魔女についても多分に触れてある。表や図が使われていて非常に見やすい。
1400-1750年の魔女処刑数(W・ベーリンガー『ドイツの魔女と魔女裁判』P67)
ドイツ魔女裁判のチャートP69
著者に興味がわいたのでメモ
浜本隆志(1944~):関西大学文学部教授『ドイツ・ジャコバン派』『鍵穴からみたヨーロッパ』『紋章が語るヨーロッパ』『指輪の文化史』『ねむり姫の謎』『魔女とカルトのドイツ史』『モノが語るドイツ精神』『現代ドイツをしるための55章』『ヨーロッパの祭りたち』
死刑廃止論者なのだろうか。それは別に構わないのだが、P226「拷問や公開処刑を容認していた時代のDNA」って・・・、この言い回しが個人的に不快。
グロテスクな話を読みたい人には物足りないものかもしれない。
2009年11月18日
-
魔女狩りの社会史: ヨーロッパの内なる悪霊 (岩波モダンクラシックス)
- ノーマン・コーン
- 岩波書店 / 1999年9月7日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
-
ベナンダンティ: 16-17世紀における悪魔崇拝と農耕儀礼
- カルロ・ギンズブルグ
- せりか書房 / 1986年2月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
-
魔女と魔女裁判: 集団妄想の歴史 (りぶらりあ選書)
- クルト・バッシュビッツ
- 法政大学出版局 / 1970年11月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
-
中世ヨーロッパ万華鏡 2
- ハンス=ヴェルナーゲッツ
- 八坂書房 / 2004年4月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
卒論に関係がある第三章(中世の死生観)と第四章(中世における悪魔)を読んだ。
図が多い。カラーのものもたくさんある。口から悪魔がでてくる図は初めてみたので面白いと思った。
中世に関する本の特徴なのだろうか・・・。うまく言えないが、全体的に「ふわっ」としている。眠くなる。
あと、私が未熟だからだろう。何度読んでも理解が難しい文章がよく出てくる。
個人的に買うほどではないかな。図書館の本としてなら読んでもいい、と思う。
2009年11月16日
-
ジャスミンの魔女―南フランスの女性と呪術
- E.ルロワラデュリ
- 新評論 / 1985年2月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
まだ5ページくらいしか読んでいないけど、まあまあおもしろい感じ。読み続けてもいいかなと思える。
-
魔女と聖女 ヨーロッパ中・近世の女たち (講談社現代新書)
- 池上俊一
- 講談社 / 1992年11月17日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
魔女と聖女について知りたいと思い、購入したが、拷問に力が入りすぎているような。あと少し感情的な描写が多い。そうなるのも分からないではないけれど、残念だ。
ヤハウェ「お前の孕みの苦しみをおおきなものにする。お前は、苦しんで子を産む。お前は男を求め、かれはお前を支配する」
-
魔女狩り (岩波新書 青版 742)
- 森島恒雄
- 岩波書店 / 1970年6月20日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
魔女狩り研究入門書といってもいい。基本的は事柄はだいたい書かれている。
2009年11月14日
-
魔女とキリスト教 (講談社学術文庫)
- 上山安敏
- 講談社 / 1998年1月9日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
第五章まで読んだ(2009/11/14)
今のところ、魔女とキリスト教というより、キリスト教と民間信仰という感じ。
目次からみるに、魔女はこれからのよう。結構おもしろい。
第六章まで読んだ(2009/11/15)
1つ疑問。森島恒雄『魔女狩り』のいう『司教法令集(Capitulum episcopi)』と、この本のいう『司教法令』は別物?性格が真逆。「集」に違和感を感じていたから『司教法令集』と『司教法令』は別物な気がする・・・。あと、偽書の可能性があるだなんて言われて途惑った。
ちょっと待て。P119L6・・・。P115はどうしてこんな書き方をしたのか?混乱した。『司教法令』は、「空想的な魔女」を否定しているの?肯定しているの?否定のため例を紹介したら、悪魔学者たちに利用されて、結果、魔女のイメージ固めに貢献してしまったのか?
-
疫病と世界史 下 (中公文庫 マ 10-2)
- ウィリアム・H.マクニール
- 中央公論新社 / 2007年12月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する