『#続日本人の英語』
ほぼ日書評 Day508
「続」のつかない本編にも増してマニアックながら、価値のある本である。例文は丹念に読む価値が十二分にある。
「続」でなるほど感が最も大きかったのは、英語にも「やまとことば」のような表現があるという箇所。具体的には「run, come, walk, talk, sit, be, go, put, see, workという『シンプルなアングロサクソン系の動詞』」をさまざまな前置詞と組み合わせることで、そのニュアンスが表現されるという。
アングロサクソン系の対極に置かれるのがラテン語系の単語。〜tionとなる言葉は大概ラテン語系なのだが、ノンネイティブが英語を使う際には、これらの単語を使った方が、よほど座りが良いのは著者の指摘の通りだ。
文中、例に挙げられるのは「ためらう(和語)」と「躊躇する(漢語)」だが、さすがにこれだと比喩として弱かろう。
かわりに「さまよいあるく」と「彷徨」、あるいは「たまたま出会う」と「邂逅」あたりを提案しておきたい。
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読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年12月7日
- 読了日 : 2021年12月7日
- 本棚登録日 : 2021年12月7日
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