SHOE DOG(シュードッグ)

  • 東洋経済新報社 (2017年10月27日発売)
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GWの読み物にずっと積読状態だったナイキ創業者の自伝をチョイス。

今やシューズメーカーのゴリアテ的存在になったナイキですが、
ほんの少し昔はこんな弱小シューズメーカーの時代があったなんて意外や意外。
しかも思っていたほど歴史も浅い。
さらに、(ちらっと聞いたことはあったけれど)昔はオニツカ(昔のアシックス)のシューズを
輸入して販売するところからビジネスがスタートしていて、
想像以上に日本とのつながりが深い企業です。

戦後まもなく、戦勝国の若者が日本に乗り込み、
アメリカでのシューズ販売権を獲得する訳ですが、
なぜか先輩国のシューズメーカーの方が力を持っているという不思議。。
あくまでナイキ側の視点で描かれるわけですが、
オニツカの担当者はイヤな奴が多いです。
(多分、フィル・ナイトは相当苦労したんでしょうね。。)
田舎町のちっぽけなベンチャーゆえ、キャッシュが回らず倒産しそうな危機も何度もありながら、
時には日本の商社に助けてもらいつつも、
スリリングな起業体験を疑似的に経験することができます。

VCなどもいなかった時代の起業ストーリーなので、
今の時代の起業ストーリーとはちょっと異なりますが、
フィル・ナイトの激動の人生はその辺の小説よりも100倍面白いこと、間違いなしです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年5月3日
読了日 : 2021年5月1日
本棚登録日 : 2021年4月28日

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