あたたかい水の出るところ (光文社文庫 き 20-1)

著者 :
  • 光文社 (2014年11月12日発売)
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本棚登録 : 162
感想 : 22
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友達と遊ぶより一人で銭湯に行くのが好きな女子校生。
優秀な妹のことしか頭にない母、存在感のない父、合コン命の姉、わがまま放題の妹。
何もぴんとくるものがない将来。
すべてを忘れて幸せになれる銭湯で出会った一人の大学生。
彼との出会いが彼女の人生を大きく変えていく。

居心地が悪いなんてものじゃない家庭環境は、読んでいてしんどくなりました。
なぜここまで押し付けられて黙っていられるのか。
黙っていることが身を守る手段ってことなのか。
家族の問題、恋愛、進路、悩みが尽きない日常で唯一の癒しというか居場所なのが銭湯。
そういう場所があるって、すごく大事。

中盤過ぎて、なんとなく先が読めた気がしましたが、予想以上の展開の早さというか、あれもこれもと詰め込まれた感についていけず。
結末もあれ?これで終わり?という感じでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他作家
感想投稿日 : 2020年8月3日
読了日 : 2020年8月1日
本棚登録日 : 2020年8月2日

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