恋する遺伝子: 嘘と誤解は恋のせい (白泉社花丸文庫 こ 6-4)

著者 :
  • 白泉社 (2010年9月17日発売)
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本棚登録 : 317
感想 : 36
4

前回の【嘘と誤解は恋のせい】のスピンオフです。
うん……わかった……小林さんのこのぶっ飛び感は、
別にぶっ飛んでるわけじゃなくて、これが平常運転なのね。

前回のバカップルのキューピットとなっていた騎一がメイン。
しかも妊娠ネタ。BL界でも鬼門感漂う妊娠ネタですよ。
しかもそれをファンタジーじゃなくて、普通に設定する!?
と、何だかもうのっけから仰け反りそうな感じで読み始めると、
てっきり受だと思ってた騎一がまさかの攻。
この受=妊娠という既成概念を見事に打ち砕かれた上、
オチがまさかの禁じ手でくるとか、もうね……。
脱力というかお見事というか。

正直、若様を凄く楽しみに待ってたりしました。
若様というからには、それもう可愛らしい玉のような
男の子だな!と勝手に鼻息荒くご誕生を楽しみに
お待ち申し上げていたというのにっっ……!!
とはいえ、非常に楽しく読めました。
前回ほどのインパクトがなかったので(この作家さん
初読みだったので、前回のインパクトがそれはもう)
あれなのですが、十分満足です。
そして前回のバカップルが更にヒートアップしてて、
何かもうどこから突っ込んだらいいのやら、と思いながらも
美味しく頂けました。
ごちそうさま。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小林典雅
感想投稿日 : 2014年5月21日
読了日 : 2014年5月21日
本棚登録日 : 2014年5月21日

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