あいのはなし (ショコラ文庫)

著者 :
  • 心交社 (2013年9月10日発売)
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本棚登録 : 346
感想 : 31
4

この作品の前に『まばたきを3回』を読んでいましたので、
正直なところ、

また死ネタかい……

とちょっとお腹いっぱいな感じで読み始めました。
暗く重い話の中で、攻の明るさに救われる感があります。
盛り上がり方も上手だったし、切なくもなりました。
前作は完全にファンタジー属性と思って読んだので、
もの凄く感動できたのですが、こちらに関しては
完全にリアルと思って読み進めておりましたので……


山登りをしてて、もう少しで頂上だって時に、ずるっと
足を滑らして崖下に滑落したような気持ちに……。


あのエピは正直いりませんでした。
携帯を二人で捨てた時に、時間は掛かっても二人で
その穴を埋めて乗り越えていくんだ、と感動していた
ので、ラストで興ざめ。
安直な決着の付け方に、最高に盛り上がってた気持ちが
がく~ん!!! と。
ここまでリアル描写続いて、最後にそれ!? と。
それなら攻が、受と日々を過ごす中で、最近父ちゃんの
気配みたいなのを感じることがなくなった、みたいに
してくれた方がよかったんですけど……。


ラストのがっかり感が尋常でなかったので、★-1で。
このエピさえなければ文句なしに★5でした。
あと余計なことかもしれんですが、初犯略取誘拐罪で
傷害も猥褻な行為も身代金要求もないような状態、そして
罪を全て認めて否認もなにもしてないのに執行猶予無し
実刑4年って……どんな裁判だよ、情状酌量の余地ないの?
とちょっとツッコミたくなります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 凪良ゆう
感想投稿日 : 2013年11月20日
読了日 : 2013年11月20日
本棚登録日 : 2013年11月20日

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