度重なる発売延期に、期待と落胆を幾度も繰り返して漸く手にした5巻。
いそいそと読み始めて、あっというまに本編終了。
え…………? こんだけ?
と思った読者が一体日本全国にどれだけいたことやら(笑)
そんな絶望を余所に読み始めた暁の過去編に、心の隅で「こんだけ?」と落胆した自分を殴ってやりたくなりました。
このタイミングでこの話を投入してくる木原さんに、なんかもう仰け反りそうになる。
木原さんは登場人物を掘り下げて書くことに長けてますが、その心理描写は秀逸。
人間の汚い部分、思わず目を逸らしてしまいがちな汚れを、見ないことになんて出来るかとばかりに書き綴ってます。
それゆえに深みや愛着を増してゆくキャラクターに読者は引きずり込まれてゆくのだなー……と。
次巻を読めるのは一体いつになるやら……と不安を感じつつ、待ちわびてます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
木原音瀬
- 感想投稿日 : 2012年5月7日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年5月7日
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