サマーサイダー

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年10月7日発売)
3.69
  • (28)
  • (64)
  • (51)
  • (9)
  • (2)
本棚登録 : 430
感想 : 69
2

時かけみたいな青春小説なのかな!と思ったらホラーでびっくりした。恵くんみたいな男の子のぜったいにどこかにいる感じがすごいリアルでよかった。でも三浦が好きな気持ちめっちゃわかる〜!蝉を踏み潰す感覚が最悪な中での告白にはいまここで!?とは思った。いや三浦くんにとっては真っ暗だからこそだったんだろうけど。
教師と生徒や周囲との繋がりや関係が深いのは田舎ならではの感覚としてなんだろうな〜とは思うけど、いや倉田〜と思っちゃう。感覚が違いすぎる感じはちょっときつかったかも。わたしが女で大人だから余計かも…。
佐野の、成虫になったらパッと輝いてなにもかもわかるかも、みたいな感覚は、誰もが子どもの頃に抱いていた、大人になったらきっと自動的に全部わかる!みたいな感覚なんだろうなと思った。実際大人になってもなにかが突然に変わるわけじゃないのにね。
どんどん不気味になっていくチヒロさんすごくよかった。美しくて不気味な女は最高なので。口調が大変穏やかなのもよかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年11月5日
読了日 : 2022年11月5日
本棚登録日 : 2022年11月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする