眼の壁 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1971年3月30日発売)
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本棚登録 : 538
感想 : 41
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手形詐欺の責任を負って自殺した会計課長。部下が友人の新聞記者と犯人を追う。
犯行の裏に蠢く右翼団体や代議士の陰は清張ならでは。だが、時代を感じる。一般人に個人情報をべらべらしゃべる駅員や、なぜか警察を信用しない主人公二人の調査は、ちと都合が良すぎる。犯行に無駄な細工が多く腑に落ちない。マイナンバーやらSNSやらがある現代から読むとリアルに程遠い。が、次々と起こる殺人と物語のスリリングな展開は、構成の妙もあって読み手を魅了する。
しかし、追う側も追われるほうも列車の移動が好きだねえ。。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2016年1月27日
本棚登録日 : 2016年1月26日

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