好きな絵を、画家の名も見ず、近くであるいは遠くから、あちらこちらから観る。絵を見た後は美術館併設のカフェかレストランで飲み食いする。お気に入りの画家の絵ハガキを買ってみる。なんなら自分でも描いてみる。五感をフルに使って絵を観る楽しさを語った堅苦しくない絵画鑑賞術。そう。絵は楽しまないとね。フェルメールの絵画技法(カメラ使用説とハイライトという描き方)の特徴や野外で絵画制作が広まった理由(チューブ入り絵の具の発明)など、美術史のトリビアも満載。なにより著者の絵画を難しく考えず楽しんでほしい気持ちと優しさが伝わってくる語り口が魅力。
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カテゴリ:
芸術文化
- 感想投稿日 : 2016年12月30日
- 本棚登録日 : 2013年4月4日
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