反アート入門

著者 :
  • 幻冬舎 (2010年6月10日発売)
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本棚登録 : 572
感想 : 37
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「神なき世界で、美術はいかにあるべきか」

これを読んでいて、村上春樹を解説した本を思い出しました。

「聖なる天蓋のない世界で、それでも我々は「よきもの」としてあることはできるか」


当面、自分の手の届く範囲の「ローカルなルール」を打ち出していくこと以外に方法はない、というような話だった気がする。

芸術の世界に置き換えるとどうなんだろうなぁ。

「神に代わる何か」という考え方自体が、旧体制のシステムを引きずっていて、「神」の面影が消えない。でも多分、西洋の美術を理解していくためには、このシステムの踏襲は必要不可欠、なのだろう。


でも、そうではない方法だってあるのではないか、というのが、多分この本の核となるようなところなのだと思う。


でも、ちょっとまだ、分かりにくくて、どうしたら良いのかしらと、わたし自身も読み取り切れていない。

もう一度読んで、理解を深めたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 美術関係
感想投稿日 : 2015年10月3日
読了日 : 2015年10月2日
本棚登録日 : 2015年10月2日

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