自分に気づく心理学(愛蔵版)

著者 :
  • PHP研究所 (2006年4月10日発売)
3.62
  • (62)
  • (79)
  • (82)
  • (29)
  • (7)
本棚登録 : 1270
感想 : 104
3

淡々と正論が綴られている。
ズバッと斬られる感じ。
耳が痛い。
でも納得できることばかり。

以下メモ

あなたは、あなたを理解せず弄んだりする人を憎んではいない。
反対に、あなたに暖かさは与えてくれるような人を憎んでいたりする。
心の弱い人は、憎むべき人を憎まず、その、冷たい人々に心理的に依存している。
心の冷たい嘘だらけの人の好意を得ようと必死になる。そして、心の温かい人を奴隷のように扱う。

子供のころの甘えの欲求が満たされていない人、生真面目な人がそう。対人関係に安心感がないから生真面目になる。

お互いに親しくなった結果に性的な関係をもつのではなく、お互いの男性性、女性性を示そうとして関係をもつ。元々心に溝がある神経症者は性的関係を通して親しい関係を確立しようとする。つまり、結果ではなく手段。性は心の障壁を乗り越える手段。お互いの心の壁を乗り越える手段が性の達成。この企てに失敗をする男女が多い。心の溝から目を逸らそうとして、性の達成をしようとする。目を逸らせても、事実としてお互いの心には深い溝がある。同性との関係もそうだし異性との友情の間でもそういうことが言える。努力をするが、大方失敗しる。あるいは、もはや努力が続けられないほど消耗する。それが無気力。
達成感を感じるようなら、それはタスクになっているもの。
自然に、神経症的現代人に求められているものは、それぞれの人生で自分の努力の方向を修正できること。次々に物事を達成するときに、人生うまくいっていると感じるよりも、
人々と親密になれているときに、自分の人生うまくいっていると感じられ、気持ちが落ち着くようであれば成功。全てが達成の対象になれてるのはだめ。

自分の自然な感情となんとか接触しようとすること。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年7月22日
読了日 : 2021年7月22日
本棚登録日 : 2021年3月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする