本作は、珍妃の殺害の謎に迫る、ミステリー仕立ての構成。「蒼穹の昴」は戊戌政変(変法の失敗による帝党の失脚)で幕を閉じたが、本作はその続編として、続いて起こった義和団事件のドサクサの中で殺害された、光緒帝の愛妃(珍妃)の謎に迫る。珍妃の殺人犯を、関係者7人から次々に証言を得て突き止めようとするのだが、証言は互いに大きく食い違って…。
物語に引き込まれてどんどん読み進んだが、ラストは光緒帝や珍妃を美化しすぎていて、ちょっと今一だなぁ。真実は恐らく相当にどろどろしていただろうから。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史小説
- 感想投稿日 : 2016年5月4日
- 読了日 : 2016年5月4日
- 本棚登録日 : 2016年5月3日
みんなの感想をみる