ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)

  • 講談社 (2011年5月18日発売)
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感想 : 579
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難解で分かりにくい部分もあったが、ユダヤ教やキリスト教の本質的な部分が何となく理解できたような気がする。
負け組のいじめられっ子心理が生んだ一神教。自然と人間の調和が生んだ多神教、これが原始的な宗教の形態であり、紛争が起こり、自然や社会が崩壊し、異民族に支配されるなど過酷な運命に翻弄されるなかで、素朴な神々が否定され、絶対的な造物主をいただく一神教が生まれた。日本民族は、このような不幸な目に合うことなく、原始的な宗教形態が温存されたレアな国。
また、ユダヤ教とキリスト教の違いは、律法を廃棄して愛=「隣人愛」に置き換えたこと。この事が、キリスト教を世界宗教足らしめたのかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養
感想投稿日 : 2016年8月2日
読了日 : 2016年8月2日
本棚登録日 : 2016年7月31日

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