全一冊 小説 蒲生氏郷 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2000年12月15日発売)
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感想 : 14
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蒲生氏郷と近江商人(行商人)の西野仁右衛門の話。どちらかというと、仁右衛門中心のストーリー。行商は商いの原点。ホトケの心=欲しい商品がなくて困っている人間に、その欲しがっている物を届けるという心だとか。大名の後ろ盾をよしとせず、厳しく自分を律する仁右衛門の生き様は立派だが、もっと楽したっていいじゃないか、とも思えてしまう。
氏郷は、会津移封後、会津黒川を近江日野の地名にちなんで若松と名付け、若松城を、氏郷の幼名鶴千代にちなんで鶴ヶ城と呼ばせたとか。一揆鎮圧を巡る氏郷と政宗の手に汗握る攻防はすごいの一言。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史小説
感想投稿日 : 2013年8月20日
読了日 : 2013年8月20日
本棚登録日 : 2013年8月19日

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