著者は、日本はこれまで失敗によって学び、成功によって堕落する素因が潜んでいる、という。白村江の敗戦によって国家としてまとまり、秀吉の朝鮮の役の失敗の後に幕藩体制が確立し、薩長の西欧の軍隊への敗北からの政策転換、第2次大戦後の復興、等がその例という。藤原氏は、元々権力や財産が無かったが故に、高い官位と天皇の外戚になることしか勧化無かったため、現実の政治から有利子、いつの間にか骨董的道具になっていったとも。
ヨーロッパや中国と対比しながら日本を論じている点は面白かったが、時間軸が一定していなくて読みにくかったなあ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本史
- 感想投稿日 : 2013年10月18日
- 読了日 : 2013年10月17日
- 本棚登録日 : 2013年10月8日
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