楼蘭 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1968年1月29日発売)
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本棚登録 : 508
感想 : 48
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古代、西域に一時存在した国楼蘭を舞台にした「楼蘭」、同じく西域で起こった大洪水の話「洪水」、西域を制圧した英雄班張の物語「異域の人」他、全部で12編の短編。
まぐあいを重ねるうちに狼に成ってしまう「狼災記」や、人食い羅刹女の国の話「羅刹女国」、意図せず渡海を強いられた住職の追い詰められていく恐怖を描いた「補陀落渡海記」等は割と面白かった。
ところで、「百億の昼と千億の夜」に出てくる人工都市「ゼンゼン」の名前、楼蘭の人々が漢の命令で移住させられた「鄯善」という都市名から来てるんじゃないかなあ。何となく。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史小説
感想投稿日 : 2017年9月4日
読了日 : 2017年9月4日
本棚登録日 : 2015年9月27日

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