ドラマ「下町ロケット」でも有名な濃い顔の落語家、立川談春が、高校を中退して談志に入門し、前座から二つ目、真打ちと昇進していくまでの苦闘と笑いを、破天荒な談志師匠との関わりを中心に交流を面白おかしく綴ったエッセー。かなりアクが強い。
落語家、立川談志のイメージは、お騒がせ男、暴君、ドケチ、そしてキレキレの落語、といった感じ。とても弟子を育てるのに適した人物とも思えないが、不思議と、何人もの弟子が大きく育っている。本書から、談志と個性派の弟子たちの間に不思議な引力のようなものが働いているのが分かった。
談志の往年の芸が偲ばれる。談春の落語も、見てみたくなった。
読書状況:読み終わった
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エッセー
- 感想投稿日 : 2019年11月6日
- 読了日 : 2019年11月6日
- 本棚登録日 : 2019年4月5日
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