遺された言葉 (講談社文庫 み 6-16)

著者 :
  • 講談社 (2003年11月1日発売)
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感想 : 1
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久しぶりに読んだ三浦綾子さんの本。
三浦綾子さんのご主人に対する思いが素敵です。

三浦綾子さんの著書は全て、その根底にキリストを伝えたいという、その思いが流れています。それ故に文壇からは「護教文学」と、敢えて無視され続けてきたと聞いたことがあります。

それでも、書きつづけた三浦綾子さんのこの言葉が響いてきました。
キリストを信じる者の強さを感じました。

 わたしの場合、護教文学かも知れない、宣教文学かもしれない。それは、文学的には邪道かもしれない。そのことを充分承知の上で敢えて、わたしは今まで書きつづけてきた。
 とにかく、わたしは、文学を至上とするのではなく、神を至上とする以上、信者としての自分が日本に於いて今しなければならないことは、キリストを伝えることであると思っている。
 だから、私には、キリスト信仰を持つ文学者のいだく「信仰と文学」両立のための悩みはないとも言える。わたしは、今、ひたすらキリストを伝えたいのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ・対談
感想投稿日 : 2012年1月4日
読了日 : 2012年1月4日
本棚登録日 : 2012年1月4日

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