古事記の世界 (岩波新書 青版 E-23) (岩波新書 青版 654)

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  • 岩波書店 (1967年9月20日発売)
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高天の原と葦原の中つ国と黄泉(根)の国
日向(ヒムカ)と襲(ソ)
伊勢と出雲
大和と熊野

聖なる中心としての東(ヒムカシ)
大和の香具山から伊勢神宮へ
ヒルメからアマテラスへ

と、ちはやぶる国つ神たちの西
オホナムヂから大国主へ

山幸彦、海幸彦

彦姫による政治的・宗教的二重統治
ex卑弥呼と弟、アメノウズメと猿田彦
『巫女に夫が無いのは神の妻(鬼道)だから』
から斉宮制へ

鎮魂はもともとタマフリ
魂は一種のモノであり消耗するので年ごとに更新し、賦活せねばならなかった。冬至に行われる大嘗祭。ホノニニギの再誕。

『日本の古語で稲のことをトシと呼んだのは、それにより一年を表示しうると考えていたしるしであり、円環の祭式的な反復する時間を表していた。時間がかかる円環をやぶり、継起的、事件的に動き流れるものとして自覚されるようになるのは、中国から渡来した天文暦によってである。こうして神話や祭式の世界から歴史の世界へ、神代から人代へと時間が転換する。この転換を引き受け、神話的時間を歴史的時間に翻訳する人物として創出されたのが神武天皇である。』

またきます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2010年7月18日
読了日 : 2010年7月18日
本棚登録日 : 2010年7月18日

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