僕が七不思議になったわけ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年2月25日発売)
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本棚登録 : 485
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 忘れた携帯を取りに夜の校舎へ忍び込んだ中崎夕也はそこで七不思議を司る女の子の精霊のテンコと出会う。テンコによって新しい七不思議の一つに選ばれた夕也は、生きながら七不思議として学校生活を過ごすことになる。

 七不思議となった少年がその能力を生かして学校の事件を解決していくというストーリーから、終盤は伏線を回収し最終章へつなげる、という展開。

 単に最終章での展開だけで読ませるのでなく、そこで明らかになった真実から紡がれる物語は、再生であり旅立ちの物語です。中盤までストーリーのテンポやキャラの会話の良さが光っていて、そんな中でも伏線はしっかりとあってなかなか面白かったです。物語のメッセージとしても、この時期に読むのが非常に合う小説だと思います。

第20回電撃小説大賞〈金賞〉

 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ホラー・怪奇・幻想・パニック
感想投稿日 : 2015年3月23日
読了日 : 2015年3月22日
本棚登録日 : 2015年3月20日

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