静かなる革命へのブループリント: この国の未来をつくる7つの対話

  • 河出書房新社 (2014年6月25日発売)
3.74
  • (15)
  • (21)
  • (15)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 256
感想 : 19
5

2014年ベスト本候補。7月に著者にお会いし、ようやく読んでみた。桜庭さんが著者を論壇の旗手と呼んでいたことが、本書を読んでみて、その意味がよく分かった。社会に対する深い洞察、切れ味するどい風刺。桜庭さんに会った時も衝撃だったが、宇野さんのこの本も衝撃。一度に語りつくせない深さがある。脱帽。先に読んでからお会いすべきだったと今更後悔。

「知ってる人は知っている」ことをまとめただけという批判もあるけど、そのことを世に知らしめるのがジャーナリズムの役目。「知っている人は知っている」だけの状態から、世に知らしたという点で、しっかりとジャーナリズムの役目を果たしている。

桜庭さんが言う「串の通し方が新しい」、「言うだけで何もしないジャーナリズム」ではなくて、「何かするジャーナリズム」というのは納得。

<もくじ>
まえがき
1 根津孝太 産業とデザイン
  クルマと戦後社会のアップデート
2 吉田浩一郎 これからの働き方
  フリーランスに年収500万円を保証する
3 駒崎弘樹 政治と社会運動
  デモと選挙の中間に、政治を変える方法が
4 門脇耕三 建築と都市
  2020年・東京デュアルシティ化計画
5 猪子寿之 アートとサブカルチャー
  人類の「美意識」を更新する
6 尾原和啓 ITビジネス
  21世紀の人類は「日本化」する
7 落合陽一 メディアとテクノロジー
  <虚構の時代>から<魔法の時代>へ



2014.07.11 桜庭さんより薦められる。
2014.11.04 読了

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年11月5日
読了日 : 2014年11月4日
本棚登録日 : 2018年11月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする