天才! 成功する人々の法則

  • 講談社 (2009年5月13日発売)
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○出会い
滝本哲史さんの「僕は君たちに武器を配りたい」の文中で紹介。

5年ほど前に勝間さんのオススメ本として読んだ「第1感」と同じ著者のものだったようで。
こちらの本の訳は勝間さんがやっているようです。

内容としては、
生まれつきの「天才」はいない。
いるのは「好機」に恵まれた者。

生まれた時代、人種、民族、性別、家庭
など、自分では選択のできないもので、
成功するかどうかが決まってくる。

最初の章でホッケー選手の生まれ月の話がでてくるが、
学年区切りの早めの月に生まれた選手が圧倒的に多い話は印象的だった。

この本を読むと、
女として一般的な家庭に生まれ、ゆとり世代直前のはざま世代に育ち、リーマンショック後の不況時に就職した自分が成功できる可能性なんてないんじゃないか。
またさらに、自分以上に恵まれない環境で生まれ育つ人も大勢いるわけで、生まれた時からある程度人生が決まると思うとやるせない思いにもなる。

自己啓発本でも「こんな私でも成功した」という売り文句が多く、励ましを受けることが多い。そして、感銘を受けて、自分も変われるのでは?と可能性を感じるものがほとんどというなかで、ここまでズバッと統計的なデータで「生まれつき決まっている」と突き出されると、なかなか目をそらしたい気持ちになる。

ただひとつ、救いとしては、
成功者には「好機」が巡ってきたのは確かだが、
その「好機」に飛びつける準備=努力を必ずしているということだと思う。
やっぱり成功者はどの道努力をしている。
やっぱり努力が大事ということです。

そしてあとがきで勝間さんも似たようなことを言っていますが、
これらのデータは一つの傾向であって、100%ではないので、これらの情報を「考え方のうちのひとつ」程度に留めると、今後の気づきの引き出しとして活用できるのではないかと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライフ
感想投稿日 : 2015年10月30日
読了日 : 2015年10月20日
本棚登録日 : 2014年8月4日

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