乱歩の作品だと「押絵と旅する男」のような幻想怪奇趣味のあるものが好きなので、期待値高めで読み始めた。
予想はしていたけど、島の描写の比重が大きくてちょっとくどい。。でも沼のそばに寝そべる裸の女性と椿の描写の文章は、耽美で退廃的な筆致に魅せられて繰り返し読んでしまった。読み終わってから思ったけど、パノラマ島のイメージって、ヒエロニムス・ボスの「快楽の園」っぽい。
大きなインパクトと同時に虚無感も感じる終わり方が乱歩っぽくて好きだった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年10月5日
- 読了日 : 2022年10月5日
- 本棚登録日 : 2022年10月5日
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