パノラマ島綺譚 江戸川乱歩ベストセレクション (6) (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2009年5月23日発売)
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本棚登録 : 946
感想 : 67

乱歩の作品だと「押絵と旅する男」のような幻想怪奇趣味のあるものが好きなので、期待値高めで読み始めた。
予想はしていたけど、島の描写の比重が大きくてちょっとくどい。。でも沼のそばに寝そべる裸の女性と椿の描写の文章は、耽美で退廃的な筆致に魅せられて繰り返し読んでしまった。読み終わってから思ったけど、パノラマ島のイメージって、ヒエロニムス・ボスの「快楽の園」っぽい。
大きなインパクトと同時に虚無感も感じる終わり方が乱歩っぽくて好きだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年10月5日
読了日 : 2022年10月5日
本棚登録日 : 2022年10月5日

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