新進童話作家モリーの姉夫婦はシカゴの名門フットボール・チーム〈シカゴ・スターズ〉のオーナー。
モリーはチームのスター選手ケヴィンに密かな恋心を抱くが、報われぬものと諦めている。ところが、彼のたった一夜の過ちで妊娠
してしまう。姉夫婦の命令で仮の結婚をさせられたモリーはその直後に流産する。落ち込むモリーをケヴィンは自分が相続した湖畔
のキャンプ場に連れて行く。そこはまさに、彼女が描くおとぎ話の世界。モリーとケヴィンの恋の行方は?
レイプはいかんだろう、レイプは、ヒロインだって。それだけでどんなにその後が良くても後味が悪い。たとえばやむにやまれぬ理由があったとかあれば、まだしも。ただ自分の欲望のままにっていうのは軽蔑されて当然の行為。それが引っかかってそのあとのヒロインの悲劇もなんだかのめり込めない。確かに流産は辛いこと、だけど、同情できないというか。<br>
ヒーローは道徳心を持ち合わせているヒーローで、さすがに牧師の息子という。けれどそれこそがヒーローのわだかまりの元であったりして、親子の葛藤が切ない。<br>
ヒロインの破天荒な行動は抑制の裏返しではあるのだろうけど、どうも馬鹿と天才は…って言葉が浮かぶ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
仕事関係
- 感想投稿日 : 2009年4月23日
- 読了日 : 2009年4月23日
- 本棚登録日 : 2009年4月23日
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