偽りの銃弾 (小学館文庫 コ 3-1)

  • 小学館 (2018年5月8日発売)
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本棚登録 : 177
感想 : 30
4

読んでいた本が途中で止まってしまったので、気分変えに読み始める。
ビジュアルな場面展開が現代的なサスペンス小説で、これがとても面白い。

主人公は元特殊部隊のパイロット
一見、肉体も精神も十分なパワーを装備した女性。だが、彼女が過去の戦場での出来事から何かPTSDを抱えている様子が、早くから描かれている。

公園で殺されたはずの夫の姿が、その後に設置された監視カメラに写っていた。
そのことから、たった一人で謎を追うことになる。

主人公が守らなければいけないのは、娘のリリーと姉の子たち。
大富豪である夫の実家との微妙な関係が妙にまとわりつく中、次第に明らかになっていく過去の事実。

姉の死、夫の死、そして過去の事件……
「君は死にとりつかれている」

物語の進行とともに目まぐるしく変わっていく主人公の周辺
そして驚愕のラスト

謎解きという意味での結末以上に、心を揺さぶるエンディング……。
読みだしたら止まらない読書でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外ミステリー小説
感想投稿日 : 2022年10月21日
読了日 : 2022年10月19日
本棚登録日 : 2022年10月13日

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