喰わず嫌いだつたのか、
「歴史小説」は大好物にもかかわらず池波正太郎や五味康祐などにはいっさい手をつけなかった。
最近のNHKドラマや映画など、葉室麟の本に魅力を感じて、何故か藤沢周平の本を手に取ってみた。
これが見事に当たった。
どの時代でも青春は甘酸っぱく、初恋と友をめぐる物語は、江戸でも東京でも、月面都市や宇宙船の中でも、ハマると抜け出せないほど面白い。
ましてや、柔らかな風景画を眺めているような文章のタッチが、心地よく脳裏に染み渡っていくと、もう途中で手を止めることを忘れて読み続けた。
かつて、人生最初の「愛読書」となった司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を久々に思い出した。
次は「鬼平犯科帳」に挑戦してみるか…。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2020年6月24日
- 読了日 : 2020年6月24日
- 本棚登録日 : 2020年6月14日
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