空想科学小説とは」…巻末にある解説が面白い。
現代の地球科学の定説から見ると、ヴェルヌのこの小説は荒唐無稽すぎてちょっと引いてしまうかもしれない。
でも冒険物語として読むと、「映画」ではインディ・ジョーンズシリーズもハムナプトラシリーズも、古くはロマンシングストーンシリーズだって「ありえない」が満載。
同じようなストーリーを持つSF映画「ザ・コア」(地球の核へ冒険する映画、2003年公開)だって、21世紀にないってからにもかかわらず、かなり怪しい。
でも、みんな楽しんでいる。
ディズニーシーのアトラクション「センター・オブ・ジ・アース」は、この小説をもとにした映画からできているじゃない♪
さらに、巻末の解説を読めばこの物語が当時の科学レベルからして、十分にSF小説として成り立つことがわかる(今だって、誰も地球の中心を見たことはないし……)。
児童書の枠を外して『海底二万里』に次いで『地底探検』を改めて読んでみると、科学に対する探究心とは、常識を疑うことと突き進み続ける力であることが浮かび上がる。
リーデンブロック教授の作中での“爆裂”ひと言集
「それがなんじゃ。わしは信じぬ」
「人ができて自分にできないわけがない」
「科学は間違ってばかりだ。だからこそ進歩する」
さあ、あなたならどう読むか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外SF小説
- 感想投稿日 : 2023年2月7日
- 読了日 : 2023年2月6日
- 本棚登録日 : 2022年12月10日
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