アンの娘リラ 赤毛のアン・シリーズ 10 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2008年4月24日発売)
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本棚登録 : 721
感想 : 36

この本は『赤毛のアン』シリーズのうちの一冊、だれもが聞き覚えあるだろう赤毛のアンの、末の娘であるリラが主人公の物語です。アンが誰と結ばれたのかは物語を読んで楽しむべきでしょうから、ネタバレはしません。周りの人々の話も物語を通して楽しんでほしいところです。

リラは、物語の初めはまるで小さな女の子で、まさに末っ子でした。イングルサイドで過ごす10代の幸せな時代……しかしそんな時に、戦争が始まってしまいました。リラと同じく子供だった男の子たちは戦場へ、女の子たちも国のために寄付を集めたり服を作ったりと活動します。そんななかリラはひょんなことから一人で赤ちゃんを育てることになりました。ただの女の子だったリラが、苦悩し立ち向かい成し遂げる、立派な大人になる姿を追うことができます。

私が赤毛のアンを読んだのは中学1年生の時です。それから一気にすべてのシリーズを読んでしまいました。
アンがグリーンゲーブルズで幸せな暮らしを手に入れ、青春を謳歌する姿を読んだ後に知る、そのころのアンと同じくらいの年齢のリラ。そのたくましい姿には心動かされるものがありますよ。もちろん『赤毛のアン』シリーズには、他にもたくさんの素敵な物語があります。アンの学生生活や恋愛、幸せな子どもたちとの暮らし……どれも物語に浸れる素晴らしい作品です。
(読プロ現役学生:マゼンタ)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 私のトリセツ!
感想投稿日 : 2021年7月8日
読了日 : 2021年7月8日
本棚登録日 : 2021年7月8日

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