AIが同僚

制作 : 日経トップリーダー  日経ビッグデータ 
  • 日経BP (2017年1月20日発売)
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感想 : 12
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今現在すでにAIを導入していたり、AI導入を検討している企業のキーマンの記事の再編集版。
ひとつにまとまっているので、非常に読みやすい。
特にこの中で、HISを率いる澤田社長の言葉が非常に興味深い。
ハウステンボスを大復活させたことで超有名人だが、語っていることはものすごくシンプル。
ハウステンボスに住んで、顧客やスタッフの動きを常に感じられる距離にいる。
決して「監視」ではない、徹底的な「顧客目線」なのである。
この澤田社長が「ハウステンボスをAIの巨大実験場にする」と言う。
実際に、ハウス内ホテルには接客ロボットを設置し、人員効率化を図っている。
人間の社員は辞めさせられるのではなく、よりクリエイティブな仕事をすべく配置転換されていく。
AIによる顧客動向の分析も進める。
法律を変えて、特区内で何かを行うのではなく、ハウステンボスはあくまで「私有地」。
巨大な私有地は、実際に「ほぼ街」と言っていい規模の大きさだ。
この中で、「ITに特化された都市」とはどんなものかを、試行錯誤しながら実験していく。
これは本当にスゴイ!
本当にAIは「仕事を奪うのか?」「同僚なのか?」
答えは既に出ている。
その答えを理解している人だけ、未来に生き残れる。
さて、当社社員はどれだけ生き残れる?
(2017/2/10)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年9月19日
読了日 : 2017年2月10日
本棚登録日 : 2020年9月19日

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