図書館で見つけた一冊です。
原田さん、いろいろなジャンルを書かれてますね~
主人公は高校一年生の少女、父は世界的な指揮者、
数年前に居なくなった母は有名なチェリストという、音楽が題材に。
母は自分を置き去りにしたのだという屈託と、
家庭をかえりみない父に対する反発が、膨れ上がった矢先に、、
なんとも破壊的な「新しい母」が、訪れます。
どこかお約束のような喧嘩を重ねながらも、
徐々に心が解きほぐされていく様子が優しくて、
そして、そんな優しい大人達が抱える、
それぞれの“大人の事情”が、なんともせつなくて。
音楽などの芸術は、人の心の豊かさをバロメータなぁ、なんて。
キュレーターでもある原田さんだからこその物語と、感じました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
青春小説
- 感想投稿日 : 2013年8月8日
- 読了日 : 2013年8月3日
- 本棚登録日 : 2013年8月3日
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