広島における、被曝者とその周辺から始まる物語。
やさしいタッチで、穏やかな日々が描き出されていると、思います。
それだけに、どうしようもない成り行きが、
どうしようもなく、せつなく伝わってきます。
物語の軸は二つの時代、被爆者とその次の世代。
被曝されて、早逝した人も、長生きした人もいる。
その生き方や在り様を、一つの枠組みだけで語ることはできない、
そんな風にいったら、戦争を知らない世代の傲慢でしょうか。
子どもに読ませるのであれば、こんな優しいけど哀しい、
まっすぐに伝わってくる物語がよいと、そう感じます。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ロマンス
- 感想投稿日 : 2014年3月3日
- 読了日 : 2012年6月16日
- 本棚登録日 : 2012年6月16日
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