こころと脳の対話 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2011年6月26日発売)
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本棚登録 : 449
感想 : 35
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河合隼雄の柔らかい人柄と茂木健一郎のリベラルな性格がにじみ出た対話。最も興味深かったのは次の2点。

①シンクロニシティ
シンクロニシティとはユングが提唱した概念で「共時性」と訳される。自分の無意識と外界がシンクロすること。
今の時代、知らず知らずのうちに、自然科学的な因果則でものを見ていることが多い。しかし、人との出会い、本との出会いなどは、この因果則では説明しきれないことが多い。これを説明するのがシンクロニシティだ。

②中心をはずさない
河合隼雄がカウンセリングのとき心がけているのは、「中心をはずさない」こと。言い換えれば、「魂をはずさない」ということ。相手の言動ではなく、魂の叫びにじっと耳を傾けるということ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 茂木健一郎
感想投稿日 : 2011年8月25日
読了日 : 2011年8月25日
本棚登録日 : 2011年8月25日

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