「なんとかする」子どもの貧困 (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA (2017年9月8日発売)
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本棚登録 : 262
感想 : 26
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経済的な理由で塾に行けない子供たちを集めて勉強を教えることが将来の夢なのだが、湯浅氏の活動は大いに励みになる。自分一人ができる事はたかが知れているが、だからと言って何もしないでいるよりも、1mmでも前に進めることが大事だという事が再認識できてよかった。
そして著者の問題への向き合い方も参考になる。この本はこれまでの著作と違い、短い文章でテンポよく進んでいくのに違和感を持ったが、ヤフーニュースの再編集だと知ってその理由が理解できた。少しでも多くの人に読んでもらえるよう、媒体の特性に合わせて文体を変えていたのだ。そこまでするのか。
本当はこういう志の高い人にこそ国政を担ってほしいのだけれど、現場から離れた議員の活動には興味ないのかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会時事
感想投稿日 : 2021年4月21日
読了日 : 2021年4月20日
本棚登録日 : 2021年4月20日

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