これはすごい…
物語りは盲目のミチルの部屋に、同僚を駅のホームから突き落とし殺害したアキヒロが身を隠し生活をするという、何とも気味の悪い設定で進みます
読み始めた時は思いもよらなかった、読後のこの感情
感動という簡単な一言では表せない感情でした
境遇は違えど、1人でいることが幸せなんだ、傷付かない唯一の方法なんだと自分自身に言い聞かせている2人
でも、本当は自分に嘘をついていることを分かっている…分かっているけど変われない自分に蓋をする、そんな同じ匂いのする2人
そんな2人が特殊な設定の元、徐々に変わっていく姿に心が揺すぶられます
最後まで読むと、すべてに無駄のない展開であることにも驚かされます
初読みの作家さんでありましたが、凄い作家さんに出会えたと思いました
【読了短歌】
希望も光も見えないわたしを
救い出したのは見えないあなた
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2024年2月8日
- 読了日 : 2024年2月8日
- 本棚登録日 : 2024年1月28日
みんなの感想をみる